インタビュー
住商グローバル・ロジスティクス株式会社

戦略的通販物流サービスを推進

住商グローバル・ロジスティクスは、テレビ通販、EC事業者などの成長市場に向けた戦略的通販物流サービスを拡充している。千葉県習志野市に、通販物流専用の茜浜第一センター(延床約17,000坪)、茜浜第二センター(延床約10,800坪)を構え、倉庫業、プライバシーマーク、化粧品製造業(包装・表示・保管)、医薬部外品製造業(包装・表示・保管)を取得し、顧客の様々なニーズに対応できる体制を整備している。

戦略的通販物流サービスを推進

小川隆司氏・執行役員・センター事業本部長

1999年に大手TV通販の物流を受託したのを皮切りに、ITを駆使した通販フルフィルメントサービスを推進。主にファッション関連、雑貨、ジュエリーなどを取り扱っている。EC物流では、2004年から大手ゴルフ用品ECの物流を手掛け、TV通販・EC通販黎明期から、物流ノウハウを積み上げてきた。

通販物流は、小ロット・多品種の上、消費者に向けたサービスのため、高品質な物流が要求される。そのため、精度の高いWMSと長年のノウハウを生かした業務フローを導入している。作業スタッフは、入荷・検数・検品・ピッキング・梱包など様々な過程をこなせるようマルチタスクを基本としている。通販物流はシーズンやイベントに加えて、日々の物量に波動があるため、習志野地区で常時1000人近いスタッフを雇用し、各現場へ柔軟に配置することで、通販特集の波動に対応している。

また、商品の保管・入出荷を行うだけでなく、出荷する商品に次の購買につなげるよう、チラシやカタログなど販促品を顧客ごとの属性情報等に合わせて同梱し、販売を支援できるサービスも実施。アパレル通販向けの顧客には、ズボンの裾上げなど作業ができるスペースも提供している。顧客によっては、センター内に写真スタジオを設け、撮影を行い、ECサイトに迅速に新商品を掲載できる仕組みになっている。

執行役員・センター事業本部長の小川隆司氏は、「通販事業を立ち上げてある程度の規模に達すると、物流がボトルネックになる場合が多い。当社は物流や付帯業務のボリュームが増加してくるステージのお客様に、通販物流に特化したノウハウをベースに高品質の物流サービスを提供。物流外のバックオフィス業務のアウトソースも可能なので、お客様がコア業務に集中できるビジネス環境構築をお手伝いできる」としている。

さらに、総合通販を手掛ける顧客が、取扱品目に冷蔵・冷凍の食品を増やし、物流対応を希望するケースが増えてきた。そこで、茜浜センターから冷蔵・冷凍倉庫機能を備えた浦安センターへ通販物流のノウハウを移植。システムで結ぶことで、異なる温度帯の通販商材を同社がワンストップで取り扱うことを可能にした。各温度帯の商品を高品質サービスで消費者の元に届けることができる。

また、同社の海外ネットワークを生かした海外からの商品調達支援機能として、海外での検品需要にも対応。日本国内でのサービス提供だけでなく、海外物流も含めた提案をすることで、顧客のコスト低減に貢献している。

2014年4月には、近隣に新たな拠点として「SGL習志野Ⅲ」を設置。延床約5,000坪で、新たな通販事業者の取り込みを図っている。8月には同じく近隣に「SGL習志野」を開設予定。約3000坪規模で、ファッション通販の顧客の貨物を扱う。

小川氏は、「15年間通販物流を手掛けてきたが、その中で顧客の通販媒体や販売方法などの変更によって価値ある通販物流サービスのあり方も変わってきた。この変化に伴って、物流センターのレイアウトや作業の方法を変えたり、物流以外の業務を受託することも増えた。今後も、変化に敏感に対応することで、よりよいサービスの提供を目指したい」と意気込みを語っている。


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