インタビュー
株式会社日新

グローバルロジスティクスプロバイダーとして躍進目指す

2014年5月に第5次中期経営計画を発表した日新は、自動車関連貨物を中心にグローバル・ロジスティクス・サービス・プロバイダーとして成長を続けている。世界各地で、陸海空の各モードを生かした複合輸送体制構築と庫内作業の品質向上策を推進しており、荷主のグローバル調達ネットワークに対応した海外事業のさらなる躍進を目指す同社の戦略を聞いた。

グローバルロジスティクスプロバイダーとして躍進目指す

日新は、海外23カ国のネットワークによる高品質・安全・安心の物流サービスをドアツードアで提供。世界各地で自動車関連サービスを提供しており、ジャストインタイムで、生産ラインごとに部品をまとめた納品や日系製造業の求めるレベルに合わせた現地スタッフの教育により高い信頼を得ている。将来的には、世界各国のスタッフの拠点間人事交流も進めていく。

アジア・新興国戦略において、メコン圏物流網の整備を推進。中心となるタイ・バンコク~ラオス・サワナケート~ベトナム・ハノイを結ぶメコン・ランド・ブリッジサービスを2012年から開始している。13年5月からは定期混載便もスタート。ラオス・ビエンチャン~カンボジア・プノンペンルートも14年4月には完成しており、ラオス籍のトラックで、国境での積み替えなしで直行輸送が可能になっている。ラオスを中心に4カ国のドアツードア輸送体制を確立し、1998年からシンガポール~マレーシア~タイで実施しているクロスボーダー輸送サービスと合わせ、トラック輸送網の充実を図っている。

また、積極的に新興国で倉庫も新設している。13年10月にマレーシア・マラッカ倉庫(8500平方m)、14年1月シンガポール倉庫(5800平方m)、タイでは、2014年2月プラチンブリ県で自動車向け新倉庫(5400平方m)を設置した。

メキシコでもセラヤ、シラオに自動車産業向け倉庫を開設。メキシコシティ、グアダラハラにも拠点を設置し、旺盛な北米の自動車関連輸送需要の取り込みを図っている。

現在、得意の自動車・電機関連貨物に加え、食品、医薬・医療関連貨物の取り込みにも注力している。食品物流に関し、アジア向け食品専用海上冷凍混載サービスを13年から開始。シンガポール向け、タイ向けそれぞれ週1回、鮮魚、卵、牛乳などアジアで人気の日本食品を輸送している。米国においても、食品物流を強化しており、売り上げの3分の1を食品関連分野が占めている。

医薬・医療分野では、14年4月に医薬品製造業(包装・表示・保管)の許可を南港航空貨物センター(大阪市住之江区)で取得した。従来からの国際輸送サービスに加え、医薬品の包装・表示・保管・国内配送などの国内DC(ディストリビューション・センター)業務を強化していく。

桑原智・経営企画部長は、「海外では、15年に統合予定のASEANをはじめ、発展著しい新興国での物流網を拡充している。日本国内において、医薬・医療分野のDC業務など高度な物流業務の推進、既存施設の再開発などに取り組んでいく。新たな成長モデルの開発・育成で、第5次中計の達成を目指す」と話している。


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