株式会社丸和運輸機関

国内でいち早く3PL事業に参入 小売業に特化した3PL企業

桃太郎便で有名な株式会社丸和運輸機関の3PL食品物流統括本部小田原様に、桃太郎便の社名の由来や、今後の展開をお伺いしました。

3PL食品物流統括本部 食品営業部 副部長 小田原芳夫氏

――貴社の会社概要およびサービス内容 をお聞かせください。

小田原 氏 当社は、1970年に現:代表取締役社長の和佐見がトラック1台から起業し、73年に丸和運輸機関として設立しました。その後、90年台前半に企業の物流業務を一貫して請け負う”3PL事業”に国内でいちはやく参入した小売業に特化した3PL企業です。

本社は埼玉県吉川市にあり、全国にあるグループ合計102の拠点で全国をカバーしています。
当社のメインサービスは、大きく2つのブランドで展開しており、ひとつは「AZ-COM(アズコム)」というブランドで展開している3PLサービスで、もうひとつは「桃太郎便」というブランドで展開している輸送サービスです。

AZ-COMは、AからZまで全てのロジスクティクスに関して、 お客様が困っていること・悩んでいること・問題となっていることを、COM(コム)=コミュニケーションを図りながら解決していくという考えで展開している3PL事業になります。 3PL事業の中でも当社は「食品物流」「医薬・医療物流」「常温・その他物流」の3つの領域に強いというのが特徴です。

桃太郎便は、 お客様第一義のもとにチャーター輸送や、小口輸送(路線貨物)はもちろんのこと、ネットスーパーやネット通販、家具・家電設置組立などのお届けサービス、法人・個人向けの引っ越しサービスなどにも対応しているトラック輸送サービスと鉄道コンテナを活用したコンテナ輸送サービスの2つ がメインサービスであり、これらを併せて「桃太郎便」というブランドで展開しております。

最近では、ITをフル活用することで、ローコストオペレーションを実施し、お客様に安心で確実なサービス提供を実現しております。

――桃太郎文化についてお聞かせください。

小田原 氏 当社の経営に関する考え、「価値観」や「考働規範(考え働くこと)」などの総称を桃太郎文化と呼んでいます。他社さんでいうとクレドのようなものです。

これは、過去に代表の和佐見が 病気を患った際に、入院生活の中で「自身に万一のことがあった場合・・・」を考え、「商人道」をはじめとする商いの基本や経営理念、社是などの企業文化をしっかり成文化して残そうとしたことがキッカケで作られたものです。桃太郎文化には、考え方から"人財"教育に関すること経営戦略に関することなどが比較的細かいところまで書かれています。

当社では、桃太郎カード(右写真)を作成して社員に配布したり、朝礼で唱和するなど、会社・社員の共通の考えとして大切にしている文化になります。この桃太郎文化という社内共通の価値観をもって、お客様に対し高品質・低コストの高付加価値サービスを提供することを追及していくため、社内浸透を徹底しております。

――貴社の強みというものをお聞かせください。

小田原 氏 ひとつはワンストップサービスになります。当社は3PL企業ですので、入口から出口まで当社で行うことができます。

例えば、小売業の物流センターであれば、物流センターへの仕入れから倉庫内での流通加工業務(検品や仕分けなど)、店舗などへの配送を当社が一括して行うことが可能です。また、店舗だけでなく、例えば最終消費者にお届することも可能ですし、そこから生まれる返品などの物流にも対応しています。
簡単に申しますと当社は、輸配送しかしません・物流センターしかやりませんではなく、お客様の物流のトータルコーディネート・提案をし、その業務を実際に請け負うことができるというのが強みと言えます。

我々、物流会社としては最終消費者に荷物を届けるのが一番の仕事です。その最終消費者へどういった形でお届けするのがベストなのかというところから考えて物流を提案しているのは当社の大きな強みだと思います。

もうひとつは、"人財"育成・教育研修に非常に力を入れております。

一般社員、中堅社員、管理者、経営幹部のカテゴリに分けた研修のコースや、合宿、資格取得支援、道場と称した研修など、小売業・物流に関する高度な専門知識を全社員が習得することができる教育システムを構築しています。

代表の和佐見も「人の成長なくして企業の成長なし」と、創業以来"人財"教育に対し 非常に熱い想いがあり、現在もその想いは変わっていません。

これからも、しっかりと"人財"を育て、お客様への高付加価値サービスを 提供できるよう努めてまいります。

――貴社の物流効率化の取り組み事例についてお聞かせください。

小田原 氏 小売業の3PL企業に特化した要因としてはマツモトキヨシ様との出会いがあります。

当社がかかわる前までの物流では、各納品ベンダーさんが直接、店舗の方に配送をし、そこから検品作業などを行っていました。
当社でマツモトキヨシ様の物流業務を行うようになってからは、まずは1箇所の物流センターに集約し、物の調達からピッキングまで当社で行うようにしました。それは、店舗で行うよりも物流センターで作業を行った方が、店舗での作業工数と人を減らすことができると考えたからです。

さらには、店舗でどう陳列しているのか、どういった作業をしているのかをヒアリングしてから、物流の仕組みをマツモトキヨシ様に提案させていただきました。物流は当社にお任せいただいて、マツモトキヨシ様には本業である販売等に専念していただくと言った形です。
当社の枠組みにどう当てはめるかでなく、お客様のニーズにあった物流の仕組みを当社がトータルコーディネートできた事例でした。
企業によって売り方から商品も違ってくるので、それに合わせた物流の仕組みを作るのが私たちの強みでもあります。メーカーさんが作ってきた物流ではなく小売側からの視点で見て物流がどうあるべきかを今後も大事にしたいと思います。

もうひとつ、食品物流に関しては、全国各地の地域No.1の食品スーパーマーケット様に最適な物流を提案しています。
食品スーパーマーケット様の物流に関しては、今までは物流の効率化を考えずに商品が供給されていました。それは商品を供給するために物流があるという考えだったからです。
しかし、当社としては、物流と商流とを分けて食品スーパーマーケット様が主体となる物流を提供したいと思い、食品スーパーマーケットに特化した3PLを構築しました。

現在、各地域の食品スーパーマーケット様に合った物流を提案していて、2020年までに売上高500億円を目指して日々、業務に取り組んでいる次第です。数年前から、年間数センターを立ち上げております。
ただ、物流センターを立ち上げるには、営業の力が必要になりますので、営業の方が長年積み重ねてきた信頼関係が今、開花して売上貢献につながってきているのだと思います。

――ドライバーなどの人手不足が昨今問題になっていますが、何か対策がございましたらお聞かせください。

小田原 氏 業界の大きな問題となっていますね。我々は物流業ですので、車・ドライバーがビジネスの中心になります。でも実際、どこの会社さんも車やドライバーがいないのが現状となっています。

ただ、当社としてはこういう時代が来ることは、何年も前からわかっていたので対策をしていました。それは、2015年に立ち上げた 一般社団法人AZ-COM丸和・支援ネットワークです。トラック業界は全体の約85%が中小零細企業で大半の会社が厳しい経営状況を強いられています。

AZ-COMネットは中小のトラック運送事業者を中心とする会員制のネットワークで、支援ネットワークと言っている通り、経営をまずは支援しましょうというネットワークです。ネットワークに加入いただいた協力会社に対し、当社は経営改善研修や配車担当者・ドライバー向け教育をはじめ、ETC大口多頻度割引サービス、トラックや燃料等の割引販売、運輸倉庫関連商材を安価に提供するなど様々な支援をしています。
逆にそういった支援している協力会社さんに我々も協力してもらって、お客様からの車の手配や人材関係など緊急的な依頼にもサービスをしっかり提供することができています。

こういったネットワークは他社さんもやっていると思いますが、当社の特徴としてはしっかり経営支援をさせていただいてるという点が特徴です。支払いサイクルで融通をきかしたり、トラックなどは大量に買った方が安くすむので、その時には協力会社様に提供したりしています。

この取り組みは代表の和佐見が、業界に何か恩返しがしたい・業界全体を底上げしたいという気持ちがあって 会を立ち上げました。当然、我々が培った人材育成の研修なども提供したりしていて、ドライバーの教育から配車係だとかマネージャー、経営者への研修などでもご支援させていただいています。
こういったネットワークや取り組みを通じて、人手不足や車両不足に対応しています。いざという時も安心してお任せいただける環境を作っています。

――これからの貴社の物流戦略構想などがございましたらお聞かせください。

小田原 氏 今後は、3PL事業の AZ-COMブランドの中でも 当社の強みを生かした「AZ-COM 7PL」という、先程ご説明した食品スーパーマーケット様向けに提供するサービスメニューを強化していきたいと思っています。
わかりやすくいうと、「AZ-COM 7PL」は経営利益支援に注力した高付加価値サービスで、提供するサービスメニューを7つのカテゴリに分けたものになります。以下が当社が現在、力を入れている「AZ-COM 7PL(SEVEN PERFORMANCES LOGISTICS)」のサービスメニューです。

1.コアビジネスへの集中
2.物流利益の拡大(プロフィットセンター化)
3.商流利益の創生(バリューチェーン確立)
4.集客力向上(生鮮の魅力度アップ)
5.店舗オペレーションの改善
6.人手不足への対応
7.物流品質の向上(温度・鮮度管理の徹底)


例えば、1番のコアビジネスへの集中は、当社はお客様の物流センターや内部設備についてのご提案をし、物流は我々にお任せいただきます。我々の方で物流の最適化及び管理を行って、食品スーパーマーケット様にはその分、本業の店舗運営や仕入れなどに注力していただく、そんなサービスになっております。その他は省略させていただきますが、物流をしっかり組み立てて物流利益と商流利益を出していただき、その利益を新たな店舗展開・活用に使用していただける そんなサービスをご用意しております。
この7つのサービスを食品スーパーマーケット様に提供し、経営利益支援に注力していきたいと思っています。今は、2020年に目標と掲げている500億円の売り上げを目標に頑張っています。

――最後にアピールポイントがあればお聞かせください。

ここまでは食品物流や医薬・医療物流の話を中心にさせていただきました。
ただ、我々の物流がそこしかできないかと言われたら、そうではありません。今、ニュースでも話題になっているラストワンマイル、最終消費者にいかにお届けするか が問題になっていますが、当社はかなり前から その問題にも取り組んでおります。

我々が教育したドライバーがただ配達するだけでなく、お届けサービスということで、ネットスーパーで買った商品を お宅までお届けするとか、EC通販にも対応しております。EC通販は今後も伸びていくマーケットであると思いますので、当社としても大きな事業の柱として力を入れていきたいと思っています。

関連サイト:株式会社丸和運輸機関 公式HP :
http://www.momotaro.co.jp/

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