KCRE開発の物流施設「ロジスクエア八潮」竣工

公共シィー・アール・イー株式会社（代表取締役社長/山下修平本社/東京都中央区銀座）は、埼玉県八潮市で開発を進めていた賃貸用物流施設「ロジスクエア八潮」を1月31日に竣工致しました。

草加・八潮エリアは、都心部に隣接したロケーションと東京外環自動車道を経由した各主要高速道路への良好なアクセスにより、関東エリア全域をカバーする物流ネットワークの構築が可能であり、高い需要が集まる県内屈指の物流の要衝です。また、東京外環自動車道千葉県区間（松戸･市川間約12.1km）の全線開通を控え、更なる立地ポテンシャルの向上が見込まれるエリアであります。
当社は当該エリアにおいて、昨年6月に「ロジスクエア草加」（敷地面積15,056.45㎡、延べ面積30,262.15㎡）を竣工。「ロジスクエア八潮」はこれに続く2件目の物流施設開発となります。首都高速三郷線「八潮南」ICより約4km、東京外環自動車道「三郷西」IC及び「草加」ICより約5.5kmの工業地域に位置し、周辺環境としては工業系施設（倉庫・工場等）が多く集積しております。また、東武伊勢崎線「草加」駅から徒歩圏に立地している為、労働力確保も比較的容易であり、物流業務に適した立地条件を備えております。

「ロジスクエア八潮」は、環境や省エネルギーに配慮した計画により、CASBEE（建築環境総合性能評価システム）埼玉Aランクの認証を取得。また、各種災害対策を見据えた仕様・構造計画により、テナント企業のBCP対応をサポートすると共に、効率的で汎用性の高い物流機能を確保しつつ、建物ファサードデザインやランドスケープデザインにも配慮することにより、働く人に快適な空間を提供し、周辺のよりよい環境づくりにも配慮した施設となっております。

開発プロジェクト概要

施設名称	ロジスクエア八潮
所在地	埼玉県八潮市大字南後谷字粒田北 116-2
敷地面積	10,507.68 ㎡（3,178.57 坪）
建物構造	柱：鉄筋コンクリート造、梁：鉄骨造地上 4 階建（倉庫部分 3 層）
延床面積	1,9092.71 ㎡（5,775.54 坪）
設計施工	設計・監理 : 株式会社錢高組一級建築士事務所施工 : 株式会社錢高組
工期	2013年3月15日～2014年1月31日

ロジスクエア八潮の特徴

10,507.68㎡（3,178.57坪）の敷地に地上4階建（倉庫部分3層）、建物延床面積19,094.62㎡（5,776.12坪）の施設となり、構造は柱が鉄筋コンクリート造、梁が鉄骨造のハイブリッド構法としております。

1）各階床荷重1.5t/㎡、梁下有効高さ6.0m、庫内照度については300ルクスを確保し、倉庫フロアーにおいては1階ドライバーズ用トイレを含め各階にトイレを2箇所ずつ設置。
2）搬送設備については、荷物用エレベーター（4.1t）を2基、垂直搬送機（1.5t）を2基、乗用エレベーター（11人乗）1基を実装すると共に、テナントニーズにより垂直搬送機2基をオプションにて増設対応が可能。
3）道路からの動線については、トラック車両出入口（有効幅12m）と歩行者出入口を明確に分離する事により安全性を確保。また、接車バースは大型トラック20台の同時接車が可能でトラックヤード東側の乗用車駐車場は大型車両の待機スペースとしても利用可能。（一部緑化駐車場を除く）。
4）電気容量としては実装で電灯300KVA、動力500KVAを確保し、更に将来の冷凍冷蔵設備やマテハン設備等の設置による電気容量増加にも対応が可能なキュービクル増設スペースを確保。
5）地震対策として、建物構造にハイブリッド構法を採用する事により、鉄骨造に比べて地震時の揺れを抑制。1階床は液状化・沈下の影響を受けない構造床形式とし、基礎構造は、地震時の地盤変形に追従する杭工法（上杭部に外殻鋼管付既成コンクリート杭を使用）の採用により、地震動による変形を小さくすることで地震による被害を低減。
6）緊急地震速報システムを導入し、気象庁からの地震速報ではカバーできない直下型地震に対しても館内に警報を発することが可能。
7）水害対策としては、雨水貯留槽の流入口を増加分散させる事でゲリラ豪雨対策を図ると共に、キュービクルをGL＋2.7m程度の高さに設置し、想定外の浸水による電源喪失を防ぐ。
8）建物屋根の積載荷重に30kg/㎡を上乗せして設計する事により、将来的に屋根全域に太陽光パネルの設置が可能。
9）人感センサーや節水型衛生器具、全熱交換器の採用により、電気設備、給排水設備、空調換気設備それぞれにおいて省エネルギーに配慮。