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ベトナムの配車アプリ ——便利な移動術

ベトナムの配車アプリ ——便利な移動術

ベトナムの都市部で最も目立つ光景の一つが、バイクの洪水。渋滞の中をスイスイ抜ける二輪タクシーから、新興企業による電気自動車まで、配車サービスの多様性が旅行者の移動を大きく変えています。わずか数千円で都市間の移動が完結する時代へ。
近年、配車サービスの競争激化により、料金体系が透明化され、利用者の選択肢が増えました。本記事では、ベトナムを訪れる旅行者が知っておくべき3つの主要配車アプリを、実際の料金と使い分けのコツとともにご紹介します。

ベトナム配車アプリ3社基本料金比較

Grab——初心者向けのド定番

Grabはベトナムにおける配車アプリの王者です。バイクタクシー、自動車タクシー、デリバリーサービスなど、多彩な移動・配送ニーズに対応しています。ホーチミン、ハノイ、ダナンなど全国で利用でき、24時間体制でのサポートと透明な料金体系が特徴です。初心者から観光客まで、最も信頼性が高く使いやすいアプリとして広く選ばれています。

Be——ローカル発のお手頃アプリ

ベトナム発の配車アプリ。地元ユーザー層が厚く、割引キャンペーンが頻繁に行われています。ローカル体験を重視する方に最適です。ホーチミン、ハノイ、ハイフォンなど主要都市をカバーしており、地元企業を応援したい利用者にも好評です。

Green SM(旧名:Xanh SM)——次世代エコサービス

Vingroup傘下の電気タクシー。2026年4月、従来の「Xanh SM(サイン SM)」ブランドから「Green SM」に改称され、グローバル展開の進展に合わせてブランドの統一を図りました。全車両がVinFast製で、静かで快適。ホーチミン、ハノイでのサービス展開に加え、ラオス、インドネシア、フィリピンなど東南アジア全域で急速に拡大中です。

朝の通勤ラッシュ時の短距離移動には、バイク配車が最も効率的です。渋滞した道路を避けて走行でき、最も早く到着できます。この場合、Be バイクを選んだほうがお得です。中距離(4~12km)の移動では、Grab 車を選ぶことで、Be 車やGreen SM 車よりも割安で移動できます。長距離移動ではGrab 車が圧倒的におすすめです。料金が最も安く、対応地域も広いため、空港の送迎等に最適です。ただし、環境への配慮を重視する場合、Green SM 車を選びましょう。電気自動車で新しく清潔な車両です。料金は高めですが、環境保全と快適性を重視したい方に最適な選択肢です。

ベトナム配車アプリの料金の仕組み

ベトナムの配車アプリは、日本のタクシーとは異なる料金体系を採用しています。

日本のタクシーは初乗り料金と走行距離を基準に運賃が計算されるのが一般的ですが、ベトナムの配車アプリでは、需要と供給の状況に応じて料金が変動する仕組みが採用されています。そのため、同じ出発地・目的地であっても、利用する時間帯や天候によって料金が異なる場合があります。

サージ料金とは?

ベトナムの配車アプリで広く採用されているのが、「サージ料金(動的価格設定)」です。
サージ料金とは、利用者の需要が増加した際に、自動的に料金が上昇する仕組みを指します。需要が集中する時間帯やエリアでは料金が高くなりますが、その分ドライバーの稼働を促し、配車が成立しやすくなるというメリットがあります。
特に以下のような場面ではサージ料金が適用されやすいため、移動計画を立てる際の参考にしてください。

✅ 通勤ラッシュ時(7:00~9:00、17:00~19:00頃)
  通勤・通学による需要増加で料金が上昇しやすい
✅ スコールや雨天時
  配車需要が集中し、料金が上昇しやすい
✅ 旧正月(テト)や大型イベント開催時
  人の移動が増え、通常より高い料金になる場合がある

アプリを選ぶ際の参考ポイント

ここまで、ベトナムで利用できる主要な配車アプリと料金の仕組みについてご紹介しました。

初めてベトナムを訪れる旅行者、出張で短期間滞在するビジネスパーソン、現地で生活する駐在員では、重視するポイントも変わってきます。
それでは、アプリ選びの際に確認しておきたい「ドライバーの質」「言語対応」「決済方法」の3つの観点から、それぞれの特徴をご紹介します。

ドライバーの質で選ぶ

配車サービスの満足度を左右する重要な要素の一つがドライバーの質です。

Grabは利用者数が多く、評価システムやサポート体制が整っているため、安定したサービスを受けやすい傾向があります。初めてベトナムを訪れる方や、安心感を重視する方に向いています。
Green SMは企業主導の運営体制が特徴で、ドライバー教育や接客品質の均一化に力を入れています。車両も比較的新しく、快適な移動環境を重視する方におすすめです。
Beは地元ユーザーの利用が多く、ドライバーとの距離感が近いローカル色の強いサービスです。地域や時間帯によってサービス品質に差が見られる場合もありますが、現地ならではの雰囲気を体験したい方には魅力的な選択肢です。

言語対応で選ぶ

海外旅行では、言語対応の充実度も重要なポイントです。

Grabはアプリの多言語対応が比較的充実しており、海外旅行者にも利用しやすい設計となっています。アプリ操作から配車までスムーズに行えるため、初めての利用でも安心です。
一方、Green SMやBeはベトナム語を中心としたサービス設計となっているため、一部機能では英語対応が限定的な場合があります。基本的な配車利用に大きな支障はありませんが、サポート対応やキャンペーン情報などはベトナム語表記が中心となることがあります。

決済方法で選ぶ

現地での支払い方法も事前に確認しておきたいポイントです。

Grabはクレジットカードやデビットカードとの連携が容易で、旅行者でもキャッシュレスで利用しやすい環境が整っています。
Green SMもキャッシュレス決済を積極的に推進しており、都市部ではスムーズな電子決済が可能です。
Beは地域によって現金決済に対応しているケースもあり、クレジットカードを利用しない方にとっては便利な選択肢となります。

渡航前チェックリスト

✅ 3つのアプリを事前にダウンロード
✅ クレジットカードを登録
✅ 目的地をGoogleマップで確認
✅ 初回利用時は料金相場を確認
✅ 空港到着時の乗車場所を確認

まとめ

ベトナムでは配車アプリが移動の定番です。初めての方はGrab、快適性を重視するならGreen SM、料金重視ならBeがおすすめです。渡航前に複数のアプリを準備し、状況に応じて使い分けましょう。

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