その他

個人で加入すべき?ベトナムの外国人向け保険を解説

個人で加入すべき?ベトナムの外国人向け保険を解説

日本とベトナムでは、医療水準が大きく異なります。ベトナムで日本と同水準の治療を受けたい場合は、外資系や設備が整ったローカル病院にいかなければなりません。

また、予想外に高い医療費を支払うことになる可能性もあります。1年以上住む予定のある人は、個人で保険に入ることをおすすめします。

本記事では、ベトナムの社会保険制度や保険業界についてまとめました。これからベトナムへ長期滞在する予定のある人は、ぜひ理解を深めてみてください。

ベトナムの社会保険の概要

参考:アイクラフトJPNベトナム「外国人労働者のベトナム社会保険加入」より

外国人労働者のベトナム社会保険加入に記載されている、1~3の保険内容を表にしてまとめる

ベトナムには「社会保険」「健康保険」「失業保険」の3つからなる保険制度が存在します。ワークパーミットを持つ外国人労働者は、この保険に必ず加入しなければなりません。

ベトナムの社会保険は給与から天引きされますが、原則ベトナム人向けに作られている保険です。病院の指定があり補償内容も限定的で、ベトナム語を使って申請する必要があります。外国人が使うには、ややハードルが高いといえるでしょう。

病院での簡単な診療や治療であれば、そこまで高額な医療費はかからないので、社会保険自体を使わない人も多いです。

しかし、大きな治療が必要な場合は話が変わります。手術や入院が必要になった場合は、日本では考えられない金額の支払いを求められることもあります。

そのため、日本人含む外国人は個別で保険に入る人も多いです。個別の保険は、ベトナムに来てからでも加入ができます。

ベトナムで個人(個別)で保険の加入は必要か

ベトナムでは万が一の状況に備え、個人で保険に加入した方がいいでしょう。

ベトナムは日本と比較すると衛生面に劣り、長期滞在中に食中毒や下痢になる人も多いです。また、デング熱やインフルエンザなど、季節性の病気も毎年流行します。

これらの病状が長引いたり重症化してしまった際には、病院での治療が必要になることもあります。

保険は、日本からの駐在員は基本的に日本側で加入してくれますが、現地採用や個人で進出してくる人は、自らで申し込みしなければなりません。日系、外資などさまざまな保険があるので、ぜひ比較してみてください。

ベトナム現地で加入できる保険

ここでは、ベトナムで加入できる保険を紹介していきます。

・リバティ保険
・第一生命ベトナム
・プルデンシャル生命

それぞれ、どのプランがいくらくらいで加入できるかをまとめました。

リバティ保険

リバティ保険は、アメリカで生まれた外資系の保険会社です。Viet-joにも広告を出しており、日本語の問い合わせにも対応しています。ベトナム国内ではキャッシュレスに対応しているので、支払いを気にせず利用できるでしょう。

医療保険は年間/約525ドル(約70,800円、35歳の場合)から加入できます。日本人担当者もいるので、語学に不安な方も問題なく申し込みできます。

ウェルビーベトナム

ウェルビーベトナムは、香港に拠点を置くWellBe Holdings Limitedが親会社としており、日本人向けには東京海上日動の保険を紹介しています。主に日系企業の顧客を多く抱えている会社です。

医療保険は年間/約650ドル(約87,700円、35歳〜39歳)ほどで加入できます。24時間、365日間日本語で対応するコールセンターを用意しているので、安心して利用することができるでしょう。

プルデンシャル生命

プルデンシャル生命は、日本でもよく知られている外資系の保険会社で、ベトナムでも事業を展開しています。日本語のデスクは設けておらず、英語もしくはベトナム語での対応となっています。

医療保険は自由にカスタマイズすることができ、安いプランでは250ドル(約34,000円)ほどから加入可能です。保険料を抑えたい人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

ベトナムの生命保険業界について

生命保険の加入率は10%程度

ベトナム人の生命保険加入率は2020年末時点で11%ほどです。日本では約80%の人が加入しているため、大きな差があることがわかります。

ベトナムは2025年には15%、2030年に18%まで加入率を引き上げることを目標としています。現在の人口は約1億人ですので、毎年100万人の増加を目指しているようです。

投資連動型保険の割合が大きい

ベトナムでは、保険一時金を運用する投資連動型保険が人気です。ここ数年、ベトナム経済が伸びており、積極的に運用して増やしたいという人々の意思が反映されていることがわかります。

加入は個人が約356万件、団体が425件であり、団体保険の規模はまだ小さいようです。

ローカル企業が台頭

2021年の生命保険新規加入者は第1位がマニュライフ、2位プルデンシャルの外資企業、3位はローカル企業のバオベト生命でした。まだ、外資が強い状況であるものの、バオベト生命や、BIDV保険、MB保険など、ベトナムローカルの保険会社が台頭してきています。

ベトナムの生命保険業界は、今後の伸び代が大いに期待できるといえるでしょう。

まとめ

ベトナムで加入する社会保険は、病院に指定があり補償内容も限定的です。日本語や英語が通じる外資の病院では基本的に利用できないため、個人で保険に入ることをおすすめします。

病気や事故は突発的に起こります。ベトナムに滞在する方は個人で保険に加入するとともに、事故や病気の際にどこの病院へ行くかを、前もって調べておくようにしましょう。

海外のレンタル倉庫・工場をお探しの方へ

CRE倉庫検索 for ASEANではベトナム・インドネシアを中心とした海外の物件を取り扱っております。
これから海外進出をご検討されている企業様、または既に海外展開中の企業様もお気軽にお問い合わせください。

電話でのお問合せはこちらから

TEL : 03-5114-5442

(携帯電話・PHSからもご利用いただけます)
営業時間 : 午前9時30分から午後6時まで (平日のみ)

ページの先頭へ