インドネシアの主要なSNSとは?
日本人は平均して、LINEやInstagram、Twitter、TikTokなどのSNS利用に1日2時間半近い時間を費やしているといわれています。これはインドネシアも例外ではなく、多くの人がSNSを閲覧し生活に大きな影響を与えています。
日本ではインフルエンサーや友人が発信する内容の閲覧やコミュニケーションが中心ですが、インドネシアではそうしたことに加えて、ビジネスに活用することも多いです。
本記事では、インドネシアで利用される主なSNSや、ビジネスでどのように活用されているかを紹介していきます。
インドネシアで利用されているSNS

インドネシアで利用されているSNSは、主に以下が挙げられます。
・WhatsApp
・Instagram
・Facebook
・YouTube
・TikTok
日本ではLINEやTwitterの利用者が多いですが、インドネシアでの割合は高くありません。一方でWhatsappで友人とコミュニケーションを取る人の割合が高く、日本では利用者が減っているFacebookが根強い人気を誇ります。
ここでは、データ分析サイトDatareportalの情報を引用し、各SNSがどのように利用されているかを解説していきます。
Datareportalによると、インドネシア人の92.1%がWhatsAppを利用しています。WhatsAppとは、知人や家族とのコミュニケーションからビジネスでのやりとりにも用いられるアプリであり、ヨーロッパや南米でのユーザーが特に多いです。
92.1%という割合が示すように、インドネシアでスマートフォンを持つほとんどの人が利用しています。日本人に置き換えるとLINEの立ち位置にいるアプリと考えていいでしょう。
東南アジア諸国の中でも、インドネシアはInstagramの利用者が多い国として知られています。インドネシア人は写真を撮ることも撮られることも好きな人が多く、特に10代〜20代の若者に対する人気が高いです。
ビジネスでも活用されており、デリバリー大手のGojekやコーヒーチェーンのKopi Kenanganを始め、在住日本人の中では資生堂の化粧ブランドであるSenka Indonesiaや日本人向けに情報を提供するlifenesiaのアカウントが有名です。また、ラジオDJのSivia AzizahやミュージシャンのNadin Amizahは、著名なインフルエンサーとして知られています。
インドネシアではFacebookが根強い人気を誇ります。Facebookは原則実名での登録が必要なSNSであり、インドネシアでは20代〜30代のユーザーが中心です。
電子決済が普及しているインドネシアでは、Facebookライブで商品を見てもらい、直接お金を振り込んで発送する形態の取引が盛んに行われています。ShopeeやTokopediaなど外部のプラットフォームへ誘導することもできますが、販売手数料が発生するため、Facebook内で個人間の取引を好む人も多いようです。
YouTube
近年、動画を配信して広告費を稼ぐYouTuberという職業が生まれ注目を集めているように、インドネシアでもYouTubeは多くの人に見られています。他のSNSと異なり10代〜60代まで幅広い年代のユーザーがいることは、大きな特徴といえるでしょう。
人気のあるYouTuberには、日常生活の配信や日用品を紹介するRia Ricsや、主に有名人とのコラボ動画で毎回数百万回の再生回数を記録するDeddy Corbuzierなどがいます。YouTubeを商品を紹介するプラットフォームとして活用し、アフィリエイト報酬を稼ぐ人も多いです。
TikTok
ショート動画の普及により、10代〜20代の若者を中心にTikTokを見る人が増えています。男性よりも女性に好まれる傾向にあり、教育や料理、メイク、暮らしの知恵など、さまざまな用途に利用されています。
主なインフルエンサーは、化粧品や美容器具を紹介するCahyanirynや、YouTuberとしても有名なRia Ricisなどです。また、ユニクロなどの大企業や個人で経営する飲食店がアカウントを作成し、広報活動に利用するケースも増えています。
インドネシアにおけるSNSの用途

インドネシアでも、SNSを見て友人や知人の投稿を確認しいいねを送る、コミュニケーションを取るなど、基本的な用途は大きく変わりません。
しかし、日本よりもECが盛んであり、比較的簡単にオンラインショップを持つことができるため、SNSを活用して自分のビジネスに繋げる人もいます。また、調べものをする時は、Google検索よりもSNSのコミュニティに質問して回答を求める傾向にあります。
まとめ
従来は、SNSで知人の投稿を見たりコミュニケーションを取るために利用することが一般的でしたが、最近はビジネスに利用するケースも増えてきています。
特に、BtoC向けの商品を販売する企業や、個人の飲食店には強力な集客ツールとなるでしょう。インドネシアに進出をお考えの方は、ぜひSNSを活用してビジネスにつなげてみてはいかがでしょうか。