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インドネシアの食文化について徹底解説

インドネシアの食文化について徹底解説

インドネシアの食文化について徹底解説

インドネシアの食文化は、日本と比べて大きく異なります。代表的な違いは、宗教の影響によりアルコールの飲酒と豚肉を食べることが禁じられている点です。もしインドネシアの食文化に対する理解が足りていない場合、ビジネスでの会食で相手に迷惑をかけてしまう可能性があります。

今回の記事では、インドネシアの食文化の特徴や外国人の食事事情をまとめました。今後、インドネシアへ進出、もしくは住む予定のある人はぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

インドネシアの食文化とは

インドネシアの食文化はイスラム教が大きく関係しています。インドネシアでは人口全体の約87%がイスラム教を信仰しており、豚肉やアルコールは全面的に禁止されています。特に豚肉については厳格であり、エキスが含まれるスープや豚の餌を食べた家畜など、何かしらの形で関わったものについても食べることができません。

肉は鶏や牛、羊などが食べられていますが、これらはイスラム法の規定に則した処理方法で調理される必要があります。規定に則した処理とは、ムスリムによって気管、食道、頸動脈、頸静脈の4つが交わるところを一気に切られ、自然に血を落下させたものです。

イスラム法で許可された食べ物は、ハラル料理とも呼ばれます。ハラル料理とは具体的に野菜、米、果物、穀物で作った代替肉などを意味します。イスラム教徒は世界で16億人いるといわれているように市場は大きく、ハラル料理の関連企業には投資家やベンチャーキャピタルから多額の出資が行われています。

インドネシアの食文化の特徴

ここでは、インドネシアの食文化の特徴を挙げていきます。

米が主食
ハラル料理が主流
近年は加工済み食品を使うケースが増加
油っこい料理が多く味付けはスパイスが強め

それぞれ詳しく見ていきましょう。

米が主食

代表的な料理に焼き飯のナシゴレンがあるように、インドネシアでは米がよく食べられています。世界で米の生産量は3位、消費量は1位といわれており、種類は細長いジャスミン米が多く流通しています。

食事は白米とおかずを一緒に食べる形が一般的です。米は炊いて食べる以外にも、お粥やビーフン、ちまきなどの料理で食べることがあります

ハラル(ハラール)料理が主流

ハラル料理とは、イスラム教において食べられる食事全般のことです。ハラール料理と呼ぶこともあります。

イスラム教では、主に以下のものを食べることを禁止しています。

・豚肉
・アルコール
・イスラム教で定める方法で処理されていない肉
・動物の血液

上記以外の食べ物をハラル料理といいます。具体的には以下が該当します。

・野菜
・米
・果物
・魚介類
・乳製品
・穀物で作った代替肉
・イスラム教で定める方法で処理された肉

インドネシアは熱帯性の気候と物流が十分に発展していないこともあり、野菜やフルーツはあまり食べない傾向にあるようです。

近年は加工済み食品を使うケースが増加

近年は新型コロナの影響もあり、加工済み食品を使うケースが増えています。一般的な家庭では頻繁に外食し、自炊の場合でもあらかじめ調理されている食品を使うことが多くあります。

インドネシア人は比較的食に関して保守的で、いつもと違うものや変わったものに興味を示すことは少ないです。

油っこい料理が多く味付けはスパイスが強め

インドネシアには、炒めるもしくは油で揚げた料理が豊富にあります。例としては以下が挙げられます。

ミーゴレン(炒めた麺)
タフゴレン(揚げ豆腐)
アヤムゴレン(鶏の唐揚げ)
イカンゴレン(揚げ魚)
マルタバ(揚げパン)

味付けの際は唐辛子、胡椒、ターメリック、コリアンダー、レモングラスなどさまざまな種類のスパイスを使います。お米に合う濃い味付けが多いですが、胃が弱っている時は食べるのが大変かもしれません。

インドネシアでの外国人の食事事情

次に、インドネシアでの外国人の食事事情を紹介します。

ジャカルタには日本食レストランや居酒屋もある
アルコールは購入できるが高い
野菜は比較的安い

それぞれ詳しくみていきましょう。

ジャカルタには日本食レストランや居酒屋もある

インドネシアの最大都市であるジャカルタでは、外国人やイスラム教以外の宗教を信仰している人向けに、アルコールを提供しているお店が多くあります。そのほとんどは、タナアバンやブロックMに集中しています。

日本食を提供する居酒屋やレストラン、日系や外資のスーパーもあるので、インドネシアが初めての海外生活になる人も安心です。

アルコールは購入できるが高い

インドネシアでは外資のスーパーでアルコールを購入できますが、日本と比較すると価格が高いです。これは輸入時に醸造酒と混成酒は90%、蒸留酒には150%の関税が課されるためです。海外からの持ち込みについては1リットルまでは無料ですが、それを超えると350%の税金を支払う必要があります。

数は少ないですが、インドネシア国内では一部でビールや焼酎が製造されています。購入したい場合は、Whatappなどのメッセージアプリを通じてやりとりして、配送をしてもらいます。

野菜は比較的安い

インドネシアは温暖で農業に適した気候の国であり、国内で栽培された野菜や果物は安いです。価格はおよそ日本の半分から3分の2ほどです。

野菜は主にスーパーや市場で購入可能です。市場はスーパーよりも安いですが、衛生面や鮮度が劣る場合があるので注意が必要です。

まとめ

インドネシアは、宗教によって食文化が大きく異なります。イスラム教を信仰している人は、基本的にアルコールは飲めずハラル料理を食べる必要があることは覚えておきましょう。

インドネシアでは宗教を聞くことは失礼にあたりません。ビジネスでの会食や接待など大事なシーンでは、相手の食文化に配慮することを心がけましょう。

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