株式会社オーティーエス

ファッション・アパレル物流に特化した物流会社

ファッション・アパレル物流に特化した物流会社、株式会社オーティーエス マーケティング部長 小橋様にファッション・アパレル物流に特化した経緯やEC業界の今についてお話をお伺いしました。

――貴社の会社概要およびサービス内容をお聞かせください。

小橋氏 弊社は、株式会社オーティーエスという会社で、昭和61年に設立し32年目の会社になります。当社は物流会社の中でも、トラックなどの車両を所有する運送業ではなく、入庫・出庫・返品・保管を主体とした流通加工も行うファッション・アパレル・ジュエリー系に特化した物流会社になります。
本社は東京の江戸川区に位置しておりまして、江戸川区を中心に5つのセンターを保有しております。

――貴社の強みを教えてください。

小橋氏 弊社には約30年の間、ファッション・アパレル企業の物流をお手伝いしてきた経験があるからこそできる3つのサービス(「おせっかい」)があります。

冒頭でも触れましたとおり、当社は非常に多くのインポート系のお客様とお付き合いさせていただいております。その理由は、インポート系企業様の商品は海外から来た商品をそのまま出荷することができないからです。
インポート系の企業様の商品は、海外から商品を入荷してそのまま出荷するという訳にはいかず、洗濯表示タグを日本のマーケット用のものに付け替えたり、当然縫い付けを行う際に針を使用するのでX線の検診機を使って針の混入が無いかをチェックしたりしています。
また、日本のお客様向けにはデメリットタグといわれる商品の取扱の注意事項が記載されたタグを事前に付ける必要があったりするため、輸入された商品はそのまま出荷できないのです。
当社がこの流通加工部分を「おまかせ品質管理」というサービスの名でお客様に代わり担わしていただいております。

商品を保管してデリバリーするだけではなく、倉庫で一手間をかけるというところまで対応できる倉庫となると数が少なく、その結果、当社は多くのインポート系のお客様とお取引をさせていただいています。

当社ではジュエリー系の物流も行っているのですが、ジュエリー物流は品質チェックや商品保管、そしてお客様の声に応え、当社では倉庫の中に職人を入れて加工場を作り、サイズ直しから、アフターケア、リペアができる倉庫環境を整えました。その他にも物流管理サポートや商品管理サポートを行い他企業との差別化を図っています。

2つ目に、「カイテン倉庫」というサービスですが、我々物流会社として様々なサービスでお客様に喜ばれるものを提供してきたつもりですが、「便利」なだけのサービスでとどまっていたと感じていました。ただ便利なだけではなく、間違ったことを正してくれる・相談に乗れるという物流会社としてお客様の「親友」になることを目指して作られたサービスがこの「カイテン倉庫」になります。
このサービスは「倉庫に在庫が多くて困っている」というお客様をターゲットに、倉庫に眠る不稼働在庫を倉庫においたままで販売を実現するサービスで、ブランド価値を損なわない在庫販売方法で、負担なくなるべく在庫を減らして物流コストを下げ、商品をキャッシュに変えるというサービスになります。

3つ目は、「オムニチャネル倉庫」というサービスです。今はエンドユーザーが時にはリアル店舗・時にはネット通販など、商品の買い方を使い分ける時代になっています。ECや店舗など販売面に特化したシステムを構築しても、実際に在庫を管理している物流システムと連携できなければオムニチャネルの意味がなくなってしまう。この物流を含む裏側の仕組まで考えてオムニチャネルの最適な形を提案させて頂くサービスになります。

ファッション・アパレル・ジュエリーに特化して、入出庫から保管・返品などのアウトソーシングがワンストップで提供できる会社は現状弊社しかできないと考えており、当社が選ばれている理由としては、他社ができないことを当社が行っているというのが当社の強みです。

ファッション・アパレル物流に特化したオーティーエスの強み

――貴社のこれからの物流戦略構想をお聞かせ下さい。

小橋氏 人が集まらないという話が昨今ニュースでもよく挙がりますが、弊社も例外ではなく、今のままの延長線上でやっていたら、最終的には破綻してしまうと思っています。近い将来、自動化・ロボットの導入を検討していかなければ行けないと感じています。
例えば1日に3,000件の出荷がありパートが100名いる場合、これを1日4,500の出荷に上げるからパートも1.5倍の150名いればいいかというと、そんな単純なものではないんです。仮に200名にすればいいかというと、業務は回るかもしれないですが、人を集めるのも大変な上に、当然今度はコストが合わなくなってしまう。
物量を上げると自然と1000坪の倉庫だったものが2000坪必要になり、広くなった分、当然その分の歩く歩数が多くなるんですね。Eコマース物流の作業の6~7割はピッキングが占めるので、歩く歩数が多くなることでピッキング効率にダイレクトに影響し、結果、生産性に影響してしまう。
現在、Amazonさんやニトリさんが棚から商品を持ってくるようなロボットの導入を進めていると思いますが、これ以上の規模で稼働させたら人が集められない、コストが合わないなどを考えると、ごく自然な取り組みだと思います。
一方、これらのような倉庫の自動化・ロボットの導入は、我々3PL会社では取り組みが難しいといった側面があります。3PL会社では通常お客様との契約が1~2年ですので、先行投資が回収できる確約がなく、なかなか大規模な先行投資がしづらいという背景があります。
私としてのいち個人の考えでしか無いのですが、例えば1社では自動化やロボットなどの先行投資をできなくとも50社とか100社とかで集まって共同のプラットフォームを作るようなものが実現できればいいなと考えています。それを実現するためにもIDを標準化して異なるアパレル会社間の荷物でも一元管理できるような環境も必要です。

仕事があっても物を回せなくなるような世の中に今後なっていく中で、どうすれば自動倉庫化できるか、実現できるかとなったときに、今までみたいにバラバラな仕込みではなく、そもそもの仕組みから変えていかないといけないと感じています。共同配送や他業種との協業も検討しても面白いのではないかと個人的には思っています。

――EC市場の拡大が物流・物流不動産業界の好調に影響しているかと思うのですが、実感はございますか。

小橋氏 実感はあります。ファッション業界に限った話なのですが、昔に比べ店舗数が少なくなったり、百貨店が衰退しているので物の売り方が変わってきています。
物を買う人は、店舗でしか買わない人やECでも店舗でも買う人などに分かれるのですが、店舗でもECでも買う人の方が、ブランドに対するロイヤリティが高く、欲しいタイミングで欲しい物を手に入れるという欲求も高いので、各ブランドはオムニチャンネル化をしっかりしないと自分たちのブランドがお客様に支持されなくなってしまうのです。
マーケットが下がっている中 、ファッション業界で伸ばせるのは、ECしかないということで各社そこに注力するには当然ではと思うのですが、そもそも、ECと店舗のチャネルを分けて考えることが間違っているのではと感じています、
そこは作り手の発想で、お客様からみると欲しい時に、欲しいものが、欲しい場所で、欲しいタイミングで、手に入ればいいのですから・・・。 店舗のあり方が、ネットによって再定義されていると思います。そのための店舗スタッフ含め、評価制度も重要になっています。

先日、アメリカに行きましたが、お店が大量にクローズしていました。それとは逆に、ワービーパーカ、ボノボス、ステッチフィクスと言ったDtoC(ダイレクトtoコマース)のネット企業がリアル店舗を展開していて、小売りそのもの在り方が変わってきているなと感じました。

その裏側を支えるのが物流です。物流は今までコスト部門として捉えられ、いかに効率よく、安くするかに注力されていましたが、お客様に最適に届けるには、コストセンターからプロフィットセンターとして役割も変わってきていると感じます、オムニチャネルこそ物流が肝であり、重要ではと考えております。

ファッション・アパレル企業のお客様が多い当社もお客様の要望に応えつつ、最適な物流を提案していきたいと思っています。

――ありがとうございました。

関連サイト

株式会社オーティーエス 公式HP :
http://www.e-ots.jp/

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