インタビュー
大塚倉庫株式会社

ぶれない経営を爆速で推進

大塚倉庫は、売上高1000億円を目指し、爆速で経営改革を進めている。2013年度日本ロジスティクスシステム協会の「ロジスティクス大賞 経営革新賞」を受賞した会社をより、進化させるべく様々な施策を推進している。

ぶれない経営を爆速で推進

同社は、従来四国をメイン市場とし、幅広く物流サービスを展開してきた。しかし、さらなる成長を目指し、営業ターゲットを医薬品、飲料・食品、日用品にしぼり、人材教育、自社の改革方針の徹底などに着手。医薬品、飲料・食品、日用品の共通プラットフォームを形成し、自社の貨物の特性を「夏型・冬型」や「重量品・軽量品」で分け、特性の違う他社との貨物を組み合わせ、企業の壁を超えた物流の平準化に取り組んできた。昨今では医薬品の三笠製薬様、食品ではハナマルキ様、サンヨー食品様、日用品のバスクリン様など続々と同社のプラットフォームに参加する企業が増えている。

このような成長を支えるのは、大塚太郎会長から引き継いだぶれない経営方針だと、濵長一彦社長は語る。「従前の当社は、営業マンの属人的な仕事から抜け出せなかった。そこへ、大塚前社長の『全員野球』の経営改革が始まり、組織で営業するスタイルに変わっていった」と説明する。

経営陣の経営方針の一貫性は、社員へのメッセージの伝達方法もぶれがない。ITを活用して全事業所をTVで常時接続し、全事業所の動向がわかるようにした。営業の強化、職場の一体感を強化するため、大阪の営業部門を東京へ統合するなど、東京本部に2015年中に主要機能を集約している。東京本部もワンフロアに事務所を集中させ、間仕切りを最小限にし、「社内のカベをなくす」方針を徹底。一体感を醸成するため、事業所をつなぐTVでは各事業所での1分間スピーチ、社長と語る会、全国同時ラジオ体操などユニークな取り組みを行っている。

濵長氏は、「当社の正社員である以上、皆が『レギュラー』。補欠などいないことを徹底して語りかけている。貨物だけでなく、社員の意識の波動もなくし、志を高く持って仕事に取り組めるようモチベーションの維持、向上に力を入れている」と強調している。

2015年は、神戸市北区に西日本ロジスティクスセンターを秋にスタートさせる。延床面積約1万坪で、同社が「ID倉庫」として蓄積したノウハウを活かした新しいオペレーションを全面的に取り入れたショールームとしての機能を持たせる。工場近接の倉庫が多かった同社の物流拠点では、本格的な単独の物流拠点であり、医薬品共通プラットフォームの拠点として、開設前から引き合いが多く、順調な稼動を見込んでいる。

今後は、医薬品、飲料・食品、日用品共通プラットフォームを拡充していくことは、もちろん、海外事業もインドネシアの医薬品卸会社、大塚製薬グループの国際海上コンテナの窓口となるなど意欲を見せる。爆速で成長していくための新たな柱となる事業の育成も見据え、様々な構想を練っている。

濵長氏は、「会社の爆速成長のため、社内の意識改革、中途採用の強化、新たな物流拠点の構築など積極的に進めている。競争に負けない強い会社を作っていく」と意欲をにじませる。


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