九州全域を結ぶ交通の結節点として発展してきた鳥栖市は、古くから物流ネットワークの中心地として注目されてきました。なかでも鳥栖商工団地周辺は、メーカーや大手物流企業が集積する九州有数の産業エリアです。この中心地において新たに計画されているのが、延べ面積36,575.50㎡のマルチテナント型物流施設「ロジスクエア鳥栖Ⅱ」です。
九州物流の要衝に位置する、広域配送とモーダルシフトを支える新拠点「ロジスクエア鳥栖Ⅱ」
本記事では、ロジスクエア鳥栖Ⅱについて、開発計画の特徴と立地の優位性、さらに設計思想に込められた意図について、開発担当者のコメントを交えながら紹介します。
九州全域をカバーする、鳥栖ジャンクション至近の広域配送拠点
同物件の最大の魅力は、九州全域への配送をカバーできる圧倒的な交通利便性にあります。鳥栖ジャンクション至近という立地は、九州自動車道・長崎自動車道・大分自動車道という三路線が交わる、九州でも屈指のアクセス環境を形成しています。小郡鳥栖南スマートICまでは約2キロ、鳥栖ICまでも約5キロと高速道路への接続性はきわめて良好です。九州全域をカバーできる位置にあることから、九州の主要都市部への日用品や食品、EC関連の広域配送に加え、九州各地の工場で生産される部材や製品の保管拠点としても高いポテンシャルを備えています。
開発担当者は同物件について、「鳥栖エリアは、高速道路3路線の結節点であるため、九州全域をカバーできる拠点として早くから注目され、物流企業やデベロッパーによる大型物流施設の供給が多い地域です。その中で同物件は商工団地内という産業集積地に位置し、複数のICへのアクセスにも優れるため、テナント様にとって配送利便性の高い物流拠点として捉えています。」と述べています。
また、鉄道との連携を視野に入れられることも、同物件が持つ価値のひとつです。JR鳥栖貨物ターミナルが約2キロに位置しており、鉄道コンテナ輸送を組み合わせたモーダルシフトにも対応できる点が特徴です。敷地内のバースやヤードにおいても、40フィートコンテナに対応し得る計画をしており、鉄道コンテナを含む多様な輸送形態に対応できる設計が取り入れられる予定です。
大型車40台が同時接車できる両面バースがもたらす、高い処理能力と安全性
同物件では、東西両側に大型トラックバースを配置し、大型車40台が同時に接車できる構成を採用しています。テナント様の倉庫レイアウトによっては、入庫用と出庫用とそれぞれ専用バースとして運用することで、ピーク時でも高い処理能力を維持できるため、荷待ち時間の抑制や、日々のオペレーションの安定化に寄与します。
開発担当者は「両面バースとすることで車両動線の交錯せず、入出庫時の安全性の確保にもつながると考えています。」と語ります。さらに、大型トラックが8台待機できるスペースも確保しており、ドライバーの負担を軽減しながらスムーズな入出庫を支える設計となっています。
2階建て構造と搬送設備による効率化を意識した動線計画
「同物件のマスタープランとして、階層を2階建て構造に抑えることで、多層階施設特有の上下搬送に起因した時間的なロスの極小化を図りました。」と開発担当者は語ります。
2階建てとする方針に加え、庫内オペレーションの効率と安全性を高めるために荷物用エレベーター4基(積載荷重:4.1t)と垂直搬送機4基を配置しています。これらは利便性を最優先にした位置に計画されており、特に汎用性の高い荷物用エレベーターは、トラックバースと向かい合う倉庫中央部に設置することで、入出庫作業を最短動線で完結できる構造としています。また、荷捌きの利便性を高めるため、2階フロアは両開き仕様を採用しています。これにより、搬送物の受け渡しがスムーズになり、オペレーション効率の向上が期待されます。
さらに、分割賃貸を前提に各テナントが独立した動線を確保できるように細やかな調整が施されています。それ以外にも、テナント様にてソーターを設置する際に階層間をまたいだ導入を可能にするために、構造的な配慮もされています。
働きやすさと安全性を追求した内部設計
施設内部では、働く人が安全かつ快適に業務に従事できる環境づくりを重視しています。事務室と庫内の動線が交錯しないレイアウトとすることで、セキュリティ確保と作業性向上を両立し、複数テナントが入居した場合でも各社のオペレーションが干渉しにくい構造が計画されています。
また、2階フロアには4か所にトイレを分散配置し、広いフロア内でも従業員が移動の負担なく使用できるようにしています。さらに、従業員の通勤利便性を考慮し、乗用車駐車場124台を確保する予定です。開発担当者は「倉庫は働く場所である以上、基本的な使いやすさに配慮することが重要だと考えています。」と話し、動線・セキュリティ・設備のバランスを重視した設計思想が反映されています。
汎用性の高い基本性能と将来性を備えた仕様
外壁には金属断熱サンドイッチパネルを採用し、床荷重1.5t/㎡、有効高さ6m以上、照度300ルクスといった基本スペックを確保することで、幅広い業種に対応できる汎用性を備えています。最大4分割(最小約2,430坪)まで対応できるため、多様な用途に適応できます。
また、空調配管ルートや室外機置場、キュービクル増設スペースなど、将来的なオペレーション変更に対応できる拡張性も確保しています。BCPの観点からは、災害や停電時に備えた24時間稼働想定の非常用発電機を設置予定で、BELSやCASBEE認証の取得も進めており、環境性能や安全性への配慮も計画に盛り込まれています。
九州全域で高まる物流需要需要に応える、「選ばれる施設」を目指して
鳥栖エリアは、九州自動車道・長崎自動車道・大分自動車道が交わる交通結節点として広域物流の需要が高く、近年では九州全域において物流需要が一段と高まっています。こうした状況下で、ロジスクエア鳥栖Ⅱは立地優位性だけでなく、オペレーション効率、安全性、働きやすさまで一貫して最適化し、このエリアで求められる機能を総合的に備えた施設として計画されました。開発担当者は「利用者の利便性や働く環境を細部まで検討することで、地域物流に確かな価値をもたらす施設をつくりたい。」と語ります。
九州全域を視野に入れた配送効率と、多様化する物流需要への柔軟な対応力を備えるロジスクエア鳥栖Ⅱは、今後の九州物流を支える新たな中核拠点として期待が高まっています。
ロジスクエア鳥栖Ⅱ|物件概要
| 所在地 | 佐賀県鳥栖市藤木町1-2 |
|---|---|
| 交通 | 長崎自動車道 鳥栖より 約3.00km |
| 賃貸面積 | 約10,977坪(最小 2,434 坪~) ※予定 |
| 用途地域 | 準工業地域 |
| 着工 | 2025年10月1日 |
| 竣工 | 2026年9月 (竣工予定) |