CREフォーラム レポート
合同会社西友/ヴォコレクトジャパン株式会社

(レポート)Eコマースロジスティクス

<西友 佐々木 喜仁シニアディレクター>

<西友 佐々木 喜仁シニアディレクター>

Eコマースは食品で約10%、アパレルが約9%の年次平均成長率を見込む市場である。ただ、現在の日本では、翌日配送、当日配送などサービスレベルの競争が厳しくなっている。先日、大手ネットスーパーが事業を撤退させたが、サービスレベルと物流効率性、コスト抑制のバランスをとるのがチャレンジングな領域だと考えている。

西友では、Eコマース専用のセンターを持たず、Eコマースと店舗のハイブリッド型である「フルフィルメントモデル」を採用。西友の店舗とセンターの両方から、顧客に配送している。当日・翌日配送については、サービス実施可能な地域を限定している。

また、配送サービスに関し、顧客の自宅以外の場所でのお届けへの要望もある。イオンの受け取りボックスやユニーの専用ロッカー、楽天BOXなどがあげられる。

さらに、海外ではベンチャー企業が新たなEコマースロジスティクスサービスの提案を行っている。Instacart(サンフランシスコ)は、自社で車両・倉庫を持たず、様々な実店舗から食品および日用品を当日配送するサービスを実施している。「Shopper」と呼ばれる契約ドライバーが買い物アプリを通じて、配送を委託される。同じくサンフランシスコのDelivというベンチャーも、様々な実店舗から商品を配送するサービスを展開。配送を請け負うドライバーはSNSによって評価され、仕事の割り振りの優先度が決まる。このようにクラウドベースを活かしたベンチャーのラスト・ワンマイルサービスがアメリカで活発化している。

今後、テクノロジーの発達により、実店舗よりネットでの購買は増えていくと考えられる。サービスレベル向上のための物流投資のトレンドは、今後も続くだろう。Eコマースは、送料無料を当たり前にしている企業が多いが、一部の会社では金額や地域など条件を限定したり、消費者へのコスト転嫁を行う動きが出てくると思われる。

また、Eコマースを強化する荷主企業は、パートナーとしての3PL会社に対し、めまぐるしく変化するEコマースのトレンドを理解することを求めるだろう。3PL企業は、荷主のサービス開発の速度についていき、フレキシブルな提案ができるかが重要になってくるだろう。

<ヴォコレクトジャパン 内田 雅彦代表取締役社長>

音声ソリューションシステム「ヴォコレクト・ヴォイス」は、Eコマースをはじめ、様々な物流現場の生産性・正確性を向上させている。各種WMSと連携可能な音声物流サーバーからウェアラブル端末へ個人別に作業指示を出す。音声による指示で作業者が行動するため、紙やハンディターミナルから生産性が15~30%改善される。音声による指示は、一定のリズムで行われるため、効率は上がるが、使用者は労働生産性を強化されたように感じない。

例えば、食品宅配センターでの導入事例では、3000点の商品を仕分け・配送のミスが減り、効率的な運営を実現している。また、DVD通販大手の物流センターでも採用されており、たった20人で月間450万ピースの商品を仕分け、検品などを行っている。紙ベースだったピッキングが、ヴォコレクト・ヴォイスの導入で、ヒューマンエラーが減り、飛躍的に効率がアップした。

また、作業のデータを蓄積することにより、物流現場の見える化を実現。現場の責任者のため、情報の分析もできる利便性もある。新たなスタッフを雇うだけでなく、既存スタッフの作業の効率性向上も労働力が不足している物流業界では、重要な課題だ。ヴォコレクト・ヴォイスは物流センター無償アセスメント・サービスも実施しており、業務改善の支援も含めたサービスを推進している。

講師紹介

合同会社西友 ドットコム事業本部
オペレーションエクセレンス シニアディレクター 佐々木 喜仁 氏

合同会社西友 ドットコム事業本部
オペレーションエクセレンス シニアディレクター 佐々木 喜仁 氏

1997年~2004年システムエンジニアとして、テレコムのシステムインテグレーション、および、ERPシステムのプリセールス、導入コンサルティングに従事。流通・消費財向け外資系経営コンサルティング会社を経て、2008年~2011年西友のサプライチェーンマネジメント本部シニアディレクターとして、ウォルマートグループ内で日本物流センターの生産性改善、輸送コスト削減の対前年比改善度世界一位国に2年連続で導く。2011年Eコマース企業に転職、2014年西友に復職し、ドットコム事業のオペレーション全般を統括している。 1974年生まれ、宮城県出身。

ヴォコレクトジャパン株式会社 代表取締役社長 内田 雅彦 氏

ヴォコレクトジャパン株式会社 代表取締役社長 内田 雅彦 氏

コンピュータ・メーカーの日本ディジタル・イクイップメント(株)(現・日本HP)を皮切りに、日本オラクル(株)をはじめ複数のITベンダーにて要職を歴任。2010年より現職に就任。音声認識技術を備えたウェアラブル・コンピュータにより物流センター庫内業務の生産性・正確性を向上させ、物流コスト削減を図る仕組みの普及を担う。国内大手小売業、製造業、3PLをはじめとしたお客様 100施設以上に展開をし、20-35%の生産性向上と作業ミス大幅削減を達成した事例を続々ご紹介中。
1962年生まれ、静岡県出身。

募集要項

イベント名 第10回CREフォーラム|『Eコマースロジスティクス』
日時 2014年 9月19日(金) 14:30開場 15:00開始 17:40終了
会場 東京国際フォーラム ガラス棟 G402会議室
東京都千代田区丸の内三丁目5-1
参加対象者 荷主企業 様、物流会社 様
参加費/定員 無料/70名限定

本件に関するお問合せ

お問合せ先:
株式会社シーアールイー マーケティング部
メール:
leasing_mail@cre-jpn.com
電話:
03-5572-6604

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