CREフォーラム レポート
ラピュタロボティクス株式会社

(レポート)今話題のAMRを徹底解剖 ~導入前の期待と導入後に苦労したこと~

(レポート)今話題のAMRを徹底解剖 ~導入前の期待と導入後に苦労したこと~

ラピュタロボティクスについて

ラピュタロボティクスは、2014年に設立したベンチャー企業で、東京とインド・バンガロールの2拠点で活動しています。

社員数は約120名で、おもに「クラウドロボティクス・プラットフォーム」という複数メーカー、複数台のロボットを、遠隔で制御するシステム基盤の開発を行い、ソリューションを提供しています。

自動化へのチャレンジ

どの業界においても人材不足は課題になっており、ロボットによる自動化・省力化が必要視されています。

ただ、初期投資が非常に高額になるため、現実的には導入はなかなか進んでおらず、一部の限られた大企業のみが設備投資できる状況が続いていました。

そのような状況の中、私たちラピュタロボティクスは、より低コストで身近にロボットを導入してもらうため、ロボティクス・プラットフォーム「rapyuta.io」を開発しました。特定のハードウェアに縛られない自由度を持ち、用途にあったベストなロボットを選択可能です。

AMRの特徴

AMR(Autonomous Mobile Robot)とは、ロボット自身が前後左右、路面の凹凸、段差などを検知して、目的とする場所まで自律移動するタイプの物流ロボット(自律移動ロボット)、またそのロボットを用いて作業者との協働作業を行う作業方法のことをいいます。

AGV(Automatic Guided Vehicle)との違いは、固定ルートではなく、ロボットが自動でルートを算出して動くこと。人や障害物を自動で回避するので、人との共存が可能です。またAMRは、AGVよりも作業効率や波動対応に優れています。

またAMRは、GTP(Goods To Person)と比較すると、作業効率は少し劣りますが、波動対応に優れ、費用や導入難易度が低いというメリットがあります。

まとめると、AMRは非常に柔軟性の高い物流ロボットだといえます。

1. 導入環境に関する柔軟性

環境を選ばず、軽量棚・中量棚の施設であれば問題なく導入できます。

2. ピッキング容器(通い箱)の柔軟性

50リットル折り畳みコンテナ、ダンボールをそのまま載せられるなど、様々なピッキング容器を載せることができます。

3. 運用方法の柔軟性

AMRは倉庫オペレーションの特性に合わせ、様々な運用が可能です。また、WMS(Warehouse Management System = 倉庫管理システム)とWES(Warehouse Execution System = 倉庫運用管理システム)の連携基盤にて、それらを柔軟に切替える事ができるようなシステム設計を行います。

4. 波動対応への柔軟性

出荷物量が増える繁忙期は、サブスクリプション(月額レンタル)でロボット台数を増加させるなど、必要に応じてロボットを増やすことができます。

弊社のAMRの動画も公開していますのでご参照ください。

AMRによる効率化について

多くの倉庫では未だ「カートピッキング」が主流です。スタッフがカートを押して、一筆書きのように倉庫全体を歩行しますが、これは「列内を移動する短距離歩行」に加えて、「列をまたぐ長距離歩行」が発生し、1日のうち約5~6割の時間が価値を生まない「歩行」等に費やされています。

AMRを導入すると、この移動時間を削減し、生産性を向上することができます。AMRはスタッフ1人につき、2~3台配備されます。スタッフは近くに来たロボットに荷物を積み込むだけ。複数のロボットが1名のスタッフに対応するので、手待ちも発生しません。1人あたりの生産性が改善すれば、波動対応も楽になります。

AMRの導入例

AMRの導入に当たっては、「ROI(投資対効果)の出しやすさ」と「導入容易性」の2つの軸で選定を行います。
相性のいい現場は「ピッキングエリアが広い」「ピッキング作業者が多い」「通路幅が1.5m以上」になります。

導入事例

A社様

取扱製品 機械メーカー保守パーツ 
対象面積 1,100平米 
ピッカー数 AMR15台 × ピッキング作業者様6名 
ピッキング方式 オーダーピッキングとバッチピッキング 

人件費の高騰により3〜4年前から導入を検討。しかし「機能面・コスト・実用性など、不明点が多く導入に踏み切れない」という課題を持っておられました。そこで弊社がシミュレーションと実証実験を行い、業務量に応じた柔軟な作業環境を模索することで課題を払拭。導入後は、繁忙期の人員を13名から8名にすることができました。

B社様

取扱製品 B2B向けパーツセンター 
対象面積 1,500平米 
ピッカー数 AMR11台 × ピッキング作業者様5名 
ピッキング方式 オーダーピッキング 

将来の人手不足に備えて効率化・省人化を検討。しかし「ロボット導入前と同じクオリティが担保できるか不安」と思われていました。そこで弊社が2種類のシミュレーションを提供し、導入後のパフォーマンスを検証。導入後の生産性が150%アップしました。

C社様

取扱製品 店舗向けの食品・雑貨 
対象面積 1,900平米 
ピッカー数 AMR20台 × ピッキング作業者様8名 
ピッキング方式 バッチピッキング 

当初はGTPを導入予定でしたが、大規模な倉庫改革が必要となるため導入を躊躇されていました。AMRなら既存倉庫への導入は問題なく、取扱製品の大きさに合わせて仕様も変更できます。導入することで生産性が65%アップしました。

AMRの今後の展開

AMRを導入することで、「歩行時間の削減による体力的(+精神的)な負担を軽減できる」「新人作業者でもロボットのナビゲーションにしたがって作業を進められるので、教育時間が大幅に削減できる」「需要変動(波動)に柔軟な対応ができる」などの副次的なメリットが期待できます。

またAMRの今後の展開としては、「スリムな機動性を損なわないまま、ケースピッキングなども行える可搬能力の向上」「作業者とロボットの連動性のさらなる強化」「棚入・補充・棚卸業務など、ほかのアプリケーションへの拡張」などを予定しています。

講師紹介

ラピュタロボティクス株式会社
事業開発マネージャー
小堀 貴之(こぼり たかゆき)

ラピュタロボティクス株式会社
事業開発マネージャー
小堀 貴之(こぼり たかゆき)

大学卒業後、デロイトトーマツコンサルティング株式会社(現:アビームコンサルティング株式会社)に入社し、IT導入を通じた業務改善プロジェクトに多数関わる。
その後Evonikにて物流拠点統廃合プロジェクト、GAPにてEコマース配送センター立ち上げ、AmazonにてAmazon Fresh事業の立ち上げをリードする。
2019年、自身の倉庫管理業務の自動化への関心の高まりと、物流分野のエキスパートを求めていたラピュタロボティクスのビジョンが合致し、同社に参画。
事業開発マネージャーとして、これまでの経験を活かし、3PLを中心とした物流会社の倉庫内作業に関するソリューションを提供している。

募集要項

日時 2021年11月11日(木) 16:00~17:00
会場 オンライン受講(Zoom) 
参加対象者 荷主・物流企業 様
参加費/定員 参加費無料 / 定員100名

本件に関するお問合せ

お問合せ先:
株式会社シーアールイー マーケティングチーム
担当:
立原(タチハラ)
メール:
leasing_mail@cre-jpn.com
電話:
03-5570-8048

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