CREフォーラム レポート
株式会社ビームスホールディングス

(レポート)「BEAMS RFID SOLUTION」~お客様視点のBEAMS物流戦略~

(レポート)「BEAMS RFID SOLUTION」~お客様視点のBEAMS物流戦略~

ビームスについて

ビームスはアパレル小売業を営んでいます。売上高は848億円(2019年2月期)で、30レーベルを展開しており、全国160店舗と外部ECサイト(ZOZOTOWN、Amazon、Rakutenなど)で販売しています。

ビームスはミッションに「Happy Life Solution Company」を掲げており、ビームスに関係するすべての方々が幸せになれる会社を目指しています。

またコロナ禍を経て、改めて、サステナビリティ経営方針に「地球らしく わたしらしく ビームスらしく」というステートメントを掲げました。ビームスらしい取り組みで、未来を牽引していきたいと考えています。

ビームスの物流について

ビームスは東京に2箇所、大阪に1箇所の物流拠点を設置しています。東西に物流拠点を設けることで「リスク分散・物流キャパシティの増強・ECサービス向上」の実現を目指しています。

「コロナ禍で受注注文数がどう変化したか?」という質問をよくいただきますが、2020年4月にアウトレットECサイトを立ち上げたこともあり、2020年5月度のEC受注注文数は前年比の約4倍になりました。

しかし急激な受注増により作業遅延が発生。1日につき2万点ほどの作業残が出てしまいました。そこでRFIDを使った出荷ラインを増設し、出荷点数のキャパシティを約2倍に増やすことで対処しました。

ビームスのRFIDの取り組み

ビームスがRFIDを導入したのは2011年です。2年ほど効果検証を行い、2014年から全店舗に導入を開始し、2017年3月に国内全160店舗に導入完了しました。2019年には全店でオムニサービスを開始し、2020年からはセルフレジのトライアルを開始しています。

RFIDの導入は、私たちの「次の一手」への土台になりました。

ひとつは「人手不足の緩和」です。店内物流を省力化したことで付帯作業の増加を緩和でき、また物流作業の効率化も図れるようになり、EC物流の内製化を達成できました。

もうひとつは「全社在庫精度向上」です。店舗在庫のEC展開(オムニチャネル)を開始でき、また物流在庫の一元化を達成し、自社EC売り上げアップにつなげることができました。

ビームスのEC連動型 物流システム

ビームスのオムニチャネルには以下4つのサービスがあります。

 1. WEBから店舗試着申し込みサービス
 2. WEBから店舗在庫取り寄せサービス
 3. 店舗からWEB在庫確認・配送サービス
 4. 店舗からWEB在庫確認・取り寄せサービス

目指したのは「在庫のオムニチャネル化」です。

一般的には、ECと店舗を区分することで在庫精度を保ちますが、「横持ちが発生する」「保管スペースが必要」「補充の間、SOLDOUT表示が発生する」などのデメリットがあります。

一方で、ECと店舗を区分せず在庫を一元管理(オムニチャネル化)すると、「保管スペースを拡げず、追加作業を発生させない」「在庫補充のタイムラグがない」「EC在庫を潤沢に表示する」「SOLDOUT表示を減らし、売上増加につながる」「オムニチャネルにつなげる」など、上記のデメリットをメリットに変えることができます。

ただ、在庫の一元管理には課題も生まれます。

課題のひとつは「センター在庫の精度が高くないと欠品が発生する」「欠品を発生させない高い在庫精度が必要」なことです。この課題に対しては、RFIDを導入したことで検品作業が簡易化され、検品作業を増やして在庫精度を高めることが可能になり、対応しました。

もうひとつの課題は「同じ在庫を店舗とECが取り合うため、複雑なロジックが必要」なことです。この課題に対しては、在庫をリアル化し、在庫の増減タイミングを正確に捉えることで対応しています。

EC物流内製化で目指したこと

作業面においてEC物流内製化で目指したことは、以下のとおりです。

①ピッキング作業

RFIDを活用し、 人海戦術にならないピッキングを目指しました。

一般的には、単品購入・複数購入ともに 1受注ごとのリストピッキングを行い、物量に合わせて増員します。一方でビームスは、単品購入・複数購入ともにRFIDカートでまとめてピッキングしています。

②製品検品・物流加工

B品返品率5%以下を目指しました。

一般的には、センター保管状態のまま検品をせずに出荷するため、商品サイズがバラバラでダンボールの種類が増えています。一方でビームスは、リアル店舗のスタッフと同じ気持ちで製品検品することで、B品返品を抑止。畳み直しで荷姿にもこだわり、返品率を4%以下に抑えています。

③複数購入荷合わせ

RFID活用で、 高精度・効率的な作業フローを目指しました。

マテハン機器(SAS)を使用し、1バッチ32オーダー分をまとめ、ピッキングされた商品を荷合わせ。600点/時の仕分けが可能です。

④納品書・送り状発行

一般的には、受注情報の出力時に発行するため、ミスにつながりやすいといえます。一方でビームスは、1オーダーごとに商品のRFIDを読み取り、納品書・送り状を自動発行することで誤送を防止しています。

⑤商品梱包

コンパクトなレイアウトで省スペース化を目指しました。

一般的には人が集中し、作業者増加と比例してスペースも拡大。資材をサイズ別で補充するのも大変です。一方でビームスは e-cubeを導入し、梱包作業を自動化。荷姿(底面積)をヤマト運輸さんの専用コンテナにジャストフィットするように統一し、積載効率を高めています。

コロナ禍で行った物流でのCRM活動

コロナ禍でも自社ECでご購入いただいたお客さまへの顧客エンゲージメント向上を目的とした「ありがとう」プロジェクトを行いました。

ひとつは、ECでご購入いただいたお客さまに対して、ビームスの全スタッフの手書きメッセージを記載した「メッセージカード」を同梱して発送。「アプリからのECなのにちゃんと接客を受けた気分になった」など、SNSで反響をいただきました。

また、一度ご購入したお客さまがサイトに再来訪したときに、購入したレーベルの動画を配信する「メッセージ動画」も作成。オンラインにおいても、ビームスらしい心を込めたお礼を実施し、レーベルとお客さまのつながり強化やファン化の促進を図りました。

外部サイト掲載のお知らせ

今回のCREフォーラムについて、ドライバーや建設、整備といったノンデスク産業特化のメディア媒体【クロスワーク・マガジン】様(X Mile株式会社様)に取材頂きました。
取材レポートを掲載頂きましたので、ぜひ合わせてご覧ください。

講師紹介

株式会社ビームスホールディングス ロジスティクス本部 本部⾧
竹川 誠 (たけかわ まこと) 氏

株式会社ビームスホールディングス ロジスティクス本部 本部⾧
竹川 誠 (たけかわ まこと) 氏

1997年株式会社ビームスへ入社。2002年社内WMS構築、2004年物流改革プロジェクトに参画。
2010年基幹システム刷新プロジェクトのプロジェクトリーダーを経て、2012年よりRFIDプロジェクトマネジャーとして、RFIDの全店舗展開を完結。
2016年には、自社オンラインEC物流の内製化を推進し、在庫一元管理を実現。2020年、コロナなどのリスク分散を目的に、BCP関西物流センターを開設。現職にて次世代物流センターを構想中。

募集要項

イベント名 第82回CREフォーラム:「BEAMS RFID SOLUTION」~お客様視点のBEAMS物流戦略~
日時 2022年6月30日(木) 16:00~17:00
会場 オンライン受講(Zoom) 
参加対象者 荷主・物流企業 様
参加費/定員 参加費無料 / 定員100名

本件に関するお問合せ

お問合せ先:
株式会社シーアールイー マーケティングチーム
担当:
立原(タチハラ)
メール:
leasing_mail@cre-jpn.com
電話:
03-5570-8048

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