CREフォーラム レポート
アセンド株式会社

(レポート)現場のリアルな声をお届け!運送事業のDX、どうすればいい?~事例から学ぶDXの始め方~

(レポート)現場のリアルな声をお届け!運送事業のDX、どうすればいい?~事例から学ぶDXの始め方~

アセンド株式会社について

アセンドは「物流業界の価値最大化」をミッションとし、事業を推進しています。おもな事業は「システム事業」と「コンサルティング事業」です。

システム事業

運送管理SaaS「ロジックス」の開発・販売を行っています。

「ロジックス」は運送管理業務全体を一気通貫でデジタル化することにより「業務の効率化」と「経営の高度化」を同時に実現。送業の事務現場で発生するおもな業務に対応しており、点呼システムやデジタコとも併せてご活用いただけます。

コンサルティング事業

国土交通省、内閣府、全日本トラック協会、大手荷主企業物流部門、大手・中堅運送企業を主要顧客とし、物流DX関連のコンサルティングを行っています。

DX推進のあるある

どのようにすれば運送事業のDXを進められるのでしょうか。まずはDX推進の「よくある失敗」を見てみましょう。

DX推進の失敗にはおもに「計画段階における失敗」「実行段階における失敗」「継続段階における失敗」の3タイプがあります。

計画段階における失敗

・自社の状況のみに目を向けてDXを検討している
・他社DX事例を見て自社のDXを定義している

DXは企業ビジョン実現のための手段です。企業ビジョンの策定時と同様、業界が直面する状況を正しく認識して定義する必要があります。

実行段階における失敗

・特定のソリューション導入をもってDXとしている
・既存業務のシステム化だけを目的としている

DXは「デジタル技術を用いて競争優位を確立し、全社収益と社会への提供価値を継続的に向上する取り組みである」と理解する必要があります。

継続段階における失敗

・社外の人材を中心にDXを推進している
・体制構築の伴わない人材採用を推進している

DXは継続して行うものであり、人材の内製化は当然のことです。確保した人材が機能するための環境構築まで含めて体制を整える必要があります。

DX推進のポイント

DX推進におけるポイントは、以下の3つです。

①DX=デジタル技術を用いて経営を刷新する

DXは経営革新が目的。デジタルは手段という正しい理解を持ちましょう。またDXには3つのステップが存在します。経営革新を目指しつつ、自社の状況に合わせて着手していくことが大切です。

②人材×ソリューションの組み合わせが重要

DX推進にはソリューションだけでなく、人材の採用・育成・登用も重要。目的に即したソリューションの選定と推進体制の構築が鍵となります。

③スモール&クイックスタートで進める

範囲を絞って小さなところから取り組み、成功体験をつくりましょう。小さな成功体験を積み上げることで、 組織の機運が高まり、DX推進の大きな力となります。

荻布倉庫について

荻布倉庫は明治30年に創業しました。おもな事業は「運送」と「倉庫」で、前者はジェットパック車によるバラセメント搬入・配送、 一般貨物の引取・配送を行い、後者は一般倉庫だけでなく定温倉庫も保持し、多様な荷物の保管・入出庫に対応しています。

荻布倉庫はこれらの業務のうち、まず「運送」業務のDXを推進しました。

DXに踏み切った背景

DXに踏み切る以前、荻布倉庫の現場では、たとえ非効率な点があっても、業務が回ればよいという考えでした。問題が起きると人を投入し、問題の根本解決を後回しにしていました。その結果、紙やExcelへの多重入力が頻発し、データ集計にコストがかかっていました。

ただ、弊社代表の荻布は「伝統を重んじるが本質を理解し、実現したい目的のための手段は更新していくべき」という「伝統と革新」を軸とする考えをもっていました。そして革新へと踏み切るため、まずは社内のデジタル化を推進。会計システム連携などの基礎固めを行いました。そして次に攻めのDXを実現すべく、運送管理SaaS「ロジックス」を導入しました。

荻布倉庫がロジックスを導入した効果は以下のとおりです。

DX推進の具体的なエピソード

①DXの進め方

DXを進めるうえでは、まずは「知ること」から始めました。各業務の担当者と話をし、プロセスを整理し、課題を見つけていきました。

課題が見つかった後は、弊社の考えに合ったソリューションを選定しました。特に「DX化=システム導入ではない」という考えを重視し、デジタル化に留まらない経営のことまで一緒に考えてくれる会社とお付き合いしたいと考えていました。そして運送業務のソリューションとして「ロジックス」を選びました。

②どう課題を解決したか

導入に際しては現場の方々と話をし、慎重に進めました。中には今までの仕事の進め方を変えることに抵抗感を示す方もいましたが、そういった方にも納得してもらえるようにヒアリングとコミュニケーションを重ね、小さな課題もすべてリスト化しました。そして現場のさまざまな要望に対応し、小さな成功体験を積み重ねることで、変化を楽しんでもらう空気をつくりました。

また経営層、マネジメント層は、費用対効果や「従業員の作業工数を減らせているか」など、「定めたゴールを達成できているのか」という懸念を抱く方もいましたが、そこは「ロジックス」の一気通貫で案件管理や分析ができるシステムに助けられましたね。運送業務全体をサポートするシステムなので、費用対効果やゴール達成の可視化もクリアできました。

③成果・振り返り

DXを勧めた結果、現場から「自分の業務への理解度が上がった」「自分の業務の後工程も考えるようになった」という声が上がりました。また、最初はITに苦手意識を持っていた年配の従業員の方がだんだん慣れていき、問題発見や課題解決できるようにもなりました。

また経営層、マネジメント層からは「考え方が変わった」という声が上がりました。現場の取り組みが成功していくにつれてデジタル化への理解が深まり、DX化への心理的ハードルを払拭できました。

④今後の展望

DXを推進した結果、社内に「良い取り組みやソリューションがあったら、どんどん取り込んでいこう」という空気感が生まれました。今後は倉庫業務のDXも推進し、運送業務のデジタル化で培ったデータと統合して経営に生かしたいと考えています。

登壇企業のご紹介

アセンド株式会社 https://www.ascendlogi.co.jp/
荻布倉庫株式会社 https://oginosoko.com/

募集要項

イベント名 現場のリアルな声をお届け! 運送事業のDX、どうすればいい? ~事例から学ぶDXの始め方~
日時 2023年4月18日(火) 16:00~17:00
会場 オンライン受講(Zoom)
参加対象者 運送事業者様、荷主企業様(物流部門) 、 物流DXにご関心をお持ちの方
参加費/定員 参加費無料 / 定員100名

本件に関するお問合せ

お問合せ先:
株式会社シーアールイー マーケティンググループ
担当:
瀧川(タキカワ)
メール:
leasing_mail@cre-jpn.com
電話:
03-5570-8048

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