株式会社シーアールイー (代表取締役社長/亀山忠秀 本社/東京都港区)は、京都府京田辺市において開発を進めていた大型物流施設「ロジスクエア京田辺A」が2月15日に竣工しましたのでお知らせいたします。なお、「ロジスクエア京田辺A」は、竣工に先立ち複数のテナント企業と賃貸借について合意済みであり、内定率100%となっております。
大型物流施設「ロジスクエア京田辺A」竣工
ロジスクエア京田辺A 全景
開発プロジェクト概要
施設名称 | ロジスクエア京田辺A |
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所在地 | 京都府京田辺市大住門田、他 |
敷地面積 | 66,255.80㎡ (20,042.37坪) |
用途地域 | 工業専用地域 |
主要用途 | 倉庫 (倉庫業を営む倉庫) |
建物構造 | 〈倉庫〉柱:鉄筋コンクリート造+梁:鉄骨造(最上階のみ柱 鉄骨造)/地上4階建て・〈共用棟〉木造/平屋建て |
延床面積 | 156,333.67㎡ (47,290.93坪)/内訳:〈倉庫〉155,878.19㎡ (47,153.15坪)・〈共用棟〉455.48㎡ (137.78坪) |
着工 | 2023年4月17日 |
竣工 | 2025年2月15日 |
設計施工 | 株式会社錢高組 |
京田辺市は京都府南部に位置し、人口集積地である大阪北摂エリアや京都中心部へのアクセスにも優れ、物流拠点立地として優位性を備えています。また、「ロジスクエア京田辺A」は多くの工場・倉庫が立地する大住工業団地に隣接しており、府道八幡木津線 (府道22号線)を経由して第二京阪道路と新名神高速道路の八幡京田辺ジャンクション(「八幡京田辺」インターチェンジ・「京田辺松井」インターチェンジ )まで約3.5km、「八幡東」インターチェンジ (上り)まで約3.5km、京奈和自動車道「田辺北」インターチェンジまで約1km と、高速道路へのアクセスにも優れ、広域道路の結節点として交通ネットワークの利便性に恵まれている立地です。また、将来的には新名神高速道路の全線開通(八幡京田辺ジャンクション~高槻ジャンクション間(2027年度予定)、城陽ジャンクション~大津ジャンクション間(2028年度以降))により、神戸から名古屋までがつながり、新名神高速道路を軸とした新たな広域物流ネットワークが構築され、「ロジスクエア京田辺A」の更なる利便性向上が期待されます。新名神高速道路沿線では、既に開発や企業立地が活発化しており、中期的な人口増加も見込まれるなか、京田辺市は新たな物流エリアとしての発展が見込まれます。
なお、ロジスクエア京田辺プロジェクトでは、施設で働く従業員の通勤利便性向上のため、JR学研都市線「松井山手駅」から「ロジスクエア京田辺A・B」までの送迎バスを運行する予定です。

「ロジスクエア京田辺A」は、地上4階建て、延べ面積156,333.67㎡(47,290.93坪) ※1 の物流施設であり、2階、3階及び4階へ大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイを設け、各階に両面トラックバースを備えるマルチテナント型の施設です。ランプウェイは上り専用と下り専用をそれぞれ2基ずつ、計4基設置するクアドラプルランプウェイ方式として、トラックバースは計224台の大型車が同時接車可能で、30台分のトラック待機場と合わせて、効率的な入出庫オペレーションを実現します。
※1 | 共用棟の面積(455.48 ㎡(137.78 坪))を含む |
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倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5t/㎡(2.5tフォークリフト走行可)、有効高さは各階6.0m(4 階のみ5.5m)以上を確保しております。テナント区画として、各階をワンフロアで利用する場合は両面バースを備えた約8,700坪~約10,300坪を平面で使用することが可能であり、また、各階を4分割することで最大16テナント(最小区画約1,800 坪)の入居が可能な設計としております。加えて、最大4,000kWの特別高圧電力が提供可能となっており、様々なテナントオペレーションに対応できる汎用性の高い施設となっております。
将来対応としては、垂直搬送機8基(いずれも1-4 階での利用可)やドッグレベラーの増設を可能とする構造、事務室の増設、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場・キュービクル増設や自家用発電機スペースの確保等、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応ができる仕様とし、様々な物流ニーズに対応し得る機能性・汎用性を兼ね備えた当社の基本スペックを有する施設となっております。




また、アメニティとして、4階の3箇所に売店を併設したカフェテリアを設けており、施設内のどこからでも利用しやすく、働く方々の就業環境の向上に寄与する仕様としております。さらに、敷地内には従業員やドライバー専用の売店、休憩室を備えた約138坪の共用棟を設置して、ロジスクエア京田辺B完成後にはA・B 両棟の従業員及びドライバーが利用できる施設としております。環境面では、廃材をリサイクルしたタイルなどの建材を施設各所に採用しております。また、共用棟を木造建築とすることで約71t、共用棟内のカフェテリアで京都府内の森林から伐採した木材を使用した家具を採用することで約1.9t の二酸化炭素貯蔵 ※2 を実現するなど、カーボンニュートラルに向けて大きく貢献する施設となっております。
さらに、全館LED 照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、環境や省エネルギーに配慮した設備仕様とし、BELS 評価★★★★★★(シックススター)、ZEB、CASBEE-建築(新築)Sランクの認証を取得済みです。また、エンバイオC・ウェスト合同会社 ※3 にて太陽光発電システムの導入を予定しており、本物件屋根に設置する太陽光パネルにて発電した自然エネルギーを本物件において自家消費する計画です。
※2 | 林野庁「建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン」に準拠し、この建築物に利用した木材が貯蔵している炭素(CO2換算)量を算出。 |
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※3 | (株)エンバイオ・ホールディングスの100%子会社である(株)エンバイオC・エナジー、再生可能エネルギーの開発、生産、売買、施工、保守及び施設運営業務等を行うことを目的に設立した合同会社。 |

当社は、「ロジスクエア」の開発において、従業員の就業環境の向上や地域貢献のためにランドスケープデザインを取り入れた外部空間を積極的に採用していく方針で、当該空間を「露路ガーデン(Logi Garden)」というロジスクエアの従属ブランドとしてブランディングしております。加えて、「ロジスクエア京田辺プロジェクト」では、外部の植栽計画などにおいて“プラントハンター”として著名な西畠清順氏によるランドスケープデザインを採用しており、「Localize」のコンセプトにより桜や竹などの植栽や、共用棟内に箱庭を設けることで、京都の風情や四季を感じられる空間を提供しており、地域のシンボルとして古都の街並みにも溶け込む施設を目指しております。
露路ガーデンの「露路」は、Logistics の「ロジ」であり、通路や小道を意味する「路地」であり、屋外庭園を表す「露地」でもあります。この多面性が、地域の人々の心を支え、新しい出会いと交流を育む場所を形作ります。「ROJI(LOGI) is FUN」 - この新しいコミュニケーションスペースで、FUN(楽しみ)のあるコミュニティを創り上げ、ロジスクエアの一角を人々が集う心地よい露路としていきます。ブランドロゴマークでは、人の胴体、立ち止まる足、下向きの足、口のそれぞれの象形を組み合わせることで成り立った、人が歩きいたる「みち」を意味する「路」の漢字をモチーフとして、露路ガーデンのコンセプトでもある「大きな環」で囲むことにより、多様に組み合わされる創造性が大きな繋がりを創ることを象徴しています。
