インタビュー
株式会社阪急阪神エクスプレス

一気通貫のメディカルサービスを提供

阪急阪神エクスプレスは、成田カーゴセンター(千葉県香取郡多古町)で航空フォワーディング、通関、検品など流通加工、配送まで一気通貫のメディカルサービスを提供している。

一気通貫のメディカルサービスを提供

2005年の薬事法改正により、医療機器の製造業許可(包装・表示・保管)を医療機器メーカー以外でも取得できるようになった。同社は、同年4月に製造業許可(包装・表示・保管)を取得。医療機器の国際規格ISO13485認証も同時期に取得しており、物流業界でも先駆けて、高度な管理能力と物流品質が要求される医療機器物流に本格的に取り組んだ。

成田カーゴセンターは成田空港至近の好立地にあり、リードタイム短縮、輸入・輸出に関するコスト低減を図れる。医療機器関連のスペースは埃の入りにくい3階を使用。約5400平方mのスペースがあり、帯電防止防塵塗床、空調対応となっている。

医療機器はシンガポール、韓国、台湾、マレーシア、アメリカなどから輸入されており、カテーテル、コンタクトレンズなどクラス1~4すべての医療機器を取り扱っている。高品質なサービスを必要とする医療機器の扱いのため、品質管理を徹底。医薬品医療機器総合機構(PMDA)による品目承認申請、製造業QMS調査、千葉県薬務課による定期QMS適合性調査、ISO13485更新監査など外部監査による透明性を確保。医療機器メーカーの担当者を講師に招く講習会、行政の定期訓練など教育施した専任スタッフによる安定したサービスを実施している。検品に関し、阪急阪神エクスプレス独自の基準も設け、高い品質に顧客の信頼を得ている。

また、医薬品メーカーでの経験者が責任技術者として設置されているため、荷主側での専任の責任技術者の選任が不要で、長年の経験を生かしたスタッフ指導や、一般的に製造販売業者が行う市場への出荷可否判定も業務委託を受けることができる。業務本部ターミナル部商品管理課の高杉公久担当課長は、「高度管理医療機器販売・賃貸業の許可を取得しているため、エンドユーザーへの直接配送も可能で製造から配送までシームレスなサービスを実現している。日本で医療機器の承認申請を行う際に必要な外国企業の製造業務も代行できる」と意気込む。

さらに、成田カーゴセンターでは、化粧品製造業許可(包装・表示・保管)も取得している。当該許可の取得により、海外から輸入された化粧品の商品パッケージの入れ替え、表示ラベル貼付、文書封入などの作業が可能になった。高杉氏は、「2013年には大阪カーゴターミナルでも医療機器の取り扱いを始め、社内で培った高度なノウハウを生かし、新規顧客の取り込みを目指している。医薬品の取り扱いも南船橋で行っている。全社的に医薬・医療機器のプロジェクトチームがあり、メディカルサービスの領域拡大を目指している」と話している。


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