山下ピー・エム・コンサルタンツ（以下山下ＰＭＣ）がＣＭ業務を手掛けた、シーアールイーのロジスクエア草加が、ＣＭ推奨2014を受賞した。物流施設について、デザインマネジメントを行い、発注者の意図する施設としてコンセプトをまとめた。また、それに基づき設計施工一括方式での発注を支援。総コスト抑制と品質の向上に努め、不動産価値向上に貢献したことが主な受賞理由となった。
「ロジスクエア草加」がＣＭ選奨2014を受賞
この物件は、シーアールイーの創立後初めて開発する物流施設だった。事業コンセプトの「物流をデザインする」、「環境をデザインする」などを実現しつつ、トータルライフコストの削減、明快なセキュリティゾーニングを実現した。
また、本プロジェクトの成功は、建物の竣工ではなく、竣工後のテナントリーシングと不動産の証券化にあった。さらに、シーアールイーでは、ロジスクエア草加を単なる物流施設ではなく、テナントの事業に大きな影響を与える経営資源ととらえていた。シーアールイー、山下ＰＭＣを含めプロジェクトに関わった人々には、働く人が生き生きと働き、建物として活気やにぎわいを演出することで、事業効率、収益性を高めることに貢献したいとの熱い思いがあった。
現代の企業は、働く人のＥＳ（従業員満足）を重視している。そこで、働く人の喜びが得られることも重視した基本計画を整備した上で、よりよいゼネコンの提案を採用するなど建物の魅力と合理性との両立を目指した。
実際、テナント企業から竣工写真がスタッフ募集に役立ったこと、デザイン性も併せ持つ施設があることで周辺環境にプラス効果があったとの意見も寄せられている。
山下ＰＭの三河一喜・事業統括部長は、「コストや技術も重視しつつ、最後には信頼できる力のあるメンバーが集まったことで、トラブルも糧にできた。当社の目指すのは、プロジェクトが終わった後も、新しい顧客を生み出せる力を持つ施設を作ること。 事業推進本部事業推進第一部の柳原剛・プロジェクトマネージャーは、「工事のクオリティを守り、施設のクオリティ守るため、メンバー一体となって取り組むことができた。シャープな外観デザイン、物流オペ―レーターの目線に立ったグラフィカルなサイン計画による他施設との差別化とコストコントロールを両立させることができた」としている。
